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三本松 長い街道筋を持つ宿場町
町並の分類:宿場町
文化財:西岡家(登録古民家)
奈良県宇陀市室生区三本松                          2011年5月4日(水)訪問       地図
近鉄電車大阪線三本松駅下車、駅前の道を道なりに歩く、旧琴引地区まで徒歩約20分
 旧伊勢街道に沿って西から琴引地区、中村地区、長瀬地区と続く。三本松駅のある辺りが旧中村地区に近く、ここから西の方に歩くと琴引地区にいたる。

琴引地区の家並 旧中村に本陣に当たる宿場の中心があったようであるが、今は町並も疎らに残るのみである。ここには、安産寺と云うお寺があって、規模は小さな町中にあるような小寺に過ぎないが、本堂の後に専用の収納を持った子安地蔵を安置している。
 国の重要文化財(かっては国宝に指定されていた)に指定されている。榧の一木作りで170cm以上もある立派なものです。着衣に薄っすらと残る朱の色、その流れるような衣文、優しげな慈悲に満ちたお顔は、はっとする美しさを見せています。
 今日は、たまたまこのお寺のお知り合いの片のお参りがあって、図らずも拝観できましたが、事前の連絡が必要と云うことです。    

道標と道路原点標 琴引地区への道すがらには、宿場の様子をとどめるような建物も少なく、それよりも、ハイキングコースを歩くような、建物も疎らな道になっています。室生小学校を過ぎた辺りから、やや密集して建物が建ち並びます始め、歴史的な建物が見られるようになります。中村地区からは約20かかります。

 琴引地区の名張と萩原への方向を示す石標がある辺りに、切妻造り中二階建て塗込めの家屋が連なるのを観ます。近くには、明治10年から創業の相馬醤油の工場と蔵が一団で建っています。この辺りまでが三本松の宿場で、あとは山道を辿るようになります。

安産寺本堂は地区の公民館でもある 中村地区の街道風景 琴引地区の街道風景
登録古民家(写真拡大)と手前の石柱 入母屋妻入り家屋(現西澤医院) 相馬醤油の主屋・蔵など
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