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我入道の渡し 運営:沼津市営     乗船賃:100円(自転車などは不可)
渡る川:狩野川約3分(別航路もあるー本文参照)
船名:特に無いようだ   乗客12名乗員2名(船は我入道側で待機する。)
静岡県沼津市蓼原町地先−我入道東町地先                  '11/08/02(火)訪問           地図
JR沼津駅から南に蓼原側の乗場まで徒歩約25分。バス便もある。
 モータリゼーションの発達と架橋技術の発達とから、需要が少なくなった渡し船が廃止に至ることが多々ある。そんな中にあって、一度、廃止になった渡し船が復活するという珍しいケースがここ我入道の渡しである。

あゆみ橋から下って来た船 昭和46年まで続き、港大橋の完成でその役目を終え廃止されていたが、平成9年4月に復活した。ただ、渡し船の本来の目的だけではなく、大いに観光の呼び物としての復活ではある。
 このことは、運航の期間と時間帯、運航コースなどが物語っている。多くの渡し船では料金が無料であるところ、有料で運航されていることでも、本来の道路の一部としての渡し船ではないことが窺い知れる。

 運航コースは、沼津市中心部のあゆみ橋から狩野川を下って蓼原町に至り、対岸の我入道東町へ渡す。あゆみ橋から蓼原町にいたるコースは、観光のために新しく運航が始まったもので、本来は、蓼原町と我入道東町を渡すだけの渡船であった。
 あゆみ橋から蓼原町間は、12〜13分を要する距離にあるので、船外機で運航されているが、蓼原町と対岸の我入道東町間は船外機を止めて櫓での操船になる。木造船の櫓のきしむ音が、たゆとう水面に静かに反射して、優雅な気持ちにさせてくれる。
 この間、僅かに3分足らずである。

 蓼原町の乗場は、干潮時には水位が下がって接岸できなくなるので、30mほど上流側の自然の川原に接岸して、船から渡される乗船用の板を伝って乗り込む。今日の乗船は正しくその状況でした。あゆみ橋から下ってきた船には一人の乗船客もいなくて、蓼原町から乗船したのも私一人と云う状況でした。
 我入道の渡しでもう一つ特徴的なのは、救命胴衣を着用するということです。これは、観光用のコース(あゆみ橋から蓼原町)が長いことに関係するものと思われます。

 運航期間、時間帯、運航コースについては公式のサイトを参照してください。

蓼原町の乗場 蓼原町の干潮時の乗場 もう直ぐ我入道に到着する
我入道側の乗場
船頭さんの許可を得て撮影しました
我入道側の渡し船の時刻表など 一般道へは防潮鉄扉を潜って出る
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