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稲 葉 尾張の国の国府が置かれた地
町並み分類:宿場町
文化財:
稲沢市稲葉・小沢・西町                             2012年4月9日(月)訪問       地図
名鉄名古屋本線国府宮駅下車、西へ約12分
 稲葉は美濃路(江戸時代に東海道・宮宿と中山道・垂井宿とを結んだ脇往還)の宿場町である。その昔、尾張の国の国府が置かれた土地でもあり、国府宮の駅名はその名残でもある。訪問してこなかったけれども、駅の西側直ぐのところには国府跡の碑が立てられています。また、平安の女流歌人として有名な赤染衛門が、国司として赴任した夫、大江匡衡とともに暮らしたところでもあります。福井県の武生も国府が置かれた土地で、こちらには平安の女流作家でもある紫式部が住んだところでもあります。

美濃路(稲葉宿)の町並み 今日の町歩きは、時代をもっと下った江戸の宿場町を訪ねました。稲沢は、稲葉村と小沢村の合併で、稲沢として発生した地名で、美濃路は小沢の辺りで西に向かって稲葉の町につながってゆきます。街道は、右に左に大きく蛇行しながら、西町に続きます。

 稲葉宿には本陣が小沢村にあり、脇本陣は稲葉村にありました。問屋場は小沢村に1軒、稲葉村に2軒あったといわれています。問屋場の遺構は稲葉3丁目の、街道が大きくうねっているところにあります。石碑が建てられています。
 建物の多くは、切妻平入り家屋で、中二階建て塗込め造りの商家で、格子戸を持っています。街道の西側の西町辺りでは、道筋が広くなっていて、サッシ戸等に置換わっているところが目立ち、稲葉から東の小沢にかけては、道幅が少し細くなり、街道の雰囲気を残しています。建物の面構えの保存された家屋が多くなります。

稲葉4丁目 西町2丁目 東町問屋場跡(伊藤宅)
藤市酒造 稲葉3丁目 起り屋根に越屋根(稲葉3丁目)
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