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宮 市 山陽道と萩往還が通る宿場町
町並み分類:宿場町門前町
文化財:防府天満宮(登録有形文化財)・萩往還(国の史跡)
防府市宮市町・松崎町・三田尻本町                    2011年5月26日(木)訪問        地図 
JR山陽本線防府駅下車、駅の北側徒歩約10分 
 防府天満宮本殿・幣殿・拝殿(登録有形文化財)萩から南下してきた萩往還は、東西に走る山陽道とおよそ800mくらいの間、経路を共有して防府天満宮の前から南下して、三田尻港にいたる。宮市は山陽道と萩往還が通る道筋の町です。

兄部家前の萩往還(国の史跡) 防府の地名は、古来より周防国の国府が置かれたことによる"周防国府"と呼ばれたことに由来する。その中心地であった防府天満宮の宮前の市が発達し"宮市"となった。宮市は防府天満宮の門前町として発展した。その後山陽道と萩往還の往来が盛んになり、参勤交代のための本陣、脇本陣も置かれた宿場町としてさらに発展をしてゆく。

 本陣を勤めた兄部家は防府天満宮から少し西側に建っている。遠めに写真に写る様子は、往時の姿をとどめたようには見かけられるけれども、保存状態が良いとはいえない。行政の管理の下に修復保存に努めてもらいたいものです。
 宮市の町では歴史的な建物がそれ程多く残されていません。萩往還の堅市にあたる防府天満宮から南に下る道筋は、すっかり商店街に姿を変えて、一部にはアーケードを備えた道筋になって、JR防府駅の方向にいたる。
 宮市から南の向島に錦橋という旋回橋を見に行くついでに、萩往還の三田尻本町を通過したとき、町並みの中に古い建物を見かけたので写真を撮ってきた。

本陣兄部家
 兄部家は防府天満宮の門前町に位置し、14世紀には今の防府市や周南市などで塩魚商の支配権を握り、寛永19年(1642)には参勤交代で通過する九州地方の諸大名や幕府の役人らが宿泊する本陣に指定された。現在の建物は寛政元年(1789)の大火後に再建されたもの。同家の書院などは1989年に萩往還関連遺跡として国史跡に指定されている。
 内部は非公開になっている。

本陣兄部家(写真拡大) 宮市町(萩往還・山陽道) 三田尻本町(萩往還)
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