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秋 田 明治の大火を免れた町が残る
町並み分類:城下町
文化財:旧秋田銀行本館(重要文化財)・高砂堂店舗(登録有形文化財)ほか
公開施設:秋田市立赤れんが郷土館(旧秋田銀行本館)有料
秋田市大町・旭南                           2011年9月3日(土)訪問        地図
JR奥羽本線秋田駅下車、赤れんが記念館まで徒歩約15分
 旭南の辺りの町並み秋田は久保田城を中心に秋田佐竹藩20万石の城下町として栄えた。その区域は東西には、市街地を南北に流れる旭川を挟んで、東は秋田駅から西の寺町辺りである。南側は大平川をその境としている。
 旭川の西側を外町と呼び、町屋町に町屋を寺町には多くの寺社を置き、東側(内町)を武家屋敷と云う区割りがされていた。しかし、城下町時代の江戸期にはたびたびの大火があり、町屋町である外町に古い町並みが一切残っていない。明治19年の「俵屋火事」では、外町一帯が焼け野原になった。

 旭川の西側の2筋目が赤れんが館通りで、城下町時代の町屋が並んでいたあたりになる。旧秋田銀行本店の赤れんが郷土館のある。町名としては大町一帯で、明治大正期に建てられた建物が、点在しています。

 赤れんが郷土館から北側約400mのところには、旧金子家住宅があり、少し先に高砂堂店舗があります。
 旧金子家住宅、木造2階建ての切妻造りです。主屋は、正面の間口は4間で、奥行15間あります。江戸時代の秋田での町屋としては一般的な大きさと言われています。俵屋火事の後の明治20年頃に建てられました。屋根の上の「天水甕」が特徴的です。    

 この道を南に下って、旭川と交差する旭南までの道すがらに、切妻妻入りの建物が散見できる程度に残っていました。

 秋田市外には、城下町の街並みを残す、町屋、武家町などの遺構が殆どなくなっています。JR羽越本線で2駅目の新屋地区には、秋田市で唯一町並みを残しているところがあります。別項で紹介しています。

旧秋田銀行本店(重文) 大町5丁目辺り 旧金子家住宅
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