香川県観音寺市大和町界隈 JR予讃線観音寺駅から徒歩約10分 2010年1月14日(木)訪問 地図
観音寺市の大和町辺りに、福井県三国町にあるようなカグラ建てに似た屋根を持つ家屋があるということを知って出かけて来ました。その建物が写真の家です。実際に見るとカグラ建てのように切妻屋根の前に片流れの平入り屋根を接続した形でもなく、もう一枚の側面からの写真にあるように、完全な切妻屋根と入母屋屋根が直角に交わった形になっている。
二つの屋根を直角に接続する建て方には撞木造りという屋根形式もあるが、こちらの場合は両方の屋根が基本的に同じ高さになっているので、これとも違うように思われます。
いずれにしても本瓦葺の、複雑に架けられた屋根を持つこの家屋はどっしりとして風格を漂わせています。
観音寺の町には、この大和町の界隈に、古い家屋が点在していますが、二階の高さなどからしても、年代が明治以降のものではないかと思われます。町並み保存が進んでいないこともあって、無住になっていると思われる建物は荒れるに任せたものもありました。
側面から見ると | 大和町(すぐ裏に財田川) | 上市町の路地 | 財田川沿いの道(川原町) |
観音寺は四国八十八か所巡りの69番札所七宝山観音寺と68番札所琴弾山神恵院が同じ英台にある、唯一、一山二霊場の土地です。大和町のそばを流れる財田川を渡ればすぐのところです。琴弾山の上からは、海岸に砂を固めて作られた寛永通宝の銭型がみえることも、観音寺市の名所になっています。