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皆楽座 芝居小屋設備:
 回り舞台・囃子座・楽屋・奈落・迫り
文化財指定:市指定有形民俗文化財・国の登録有形文化財
創建年:1882年(明治15年) 再建1898年(明治31年)
所在地 岐阜県各務原市鵜沼羽場町1-216                訪問 平成23年12月18日(日)    地図
名古屋鉄道各務原線羽場駅下車、北へ徒歩約8分
 皆楽座は、中山道の宿場鵜沼宿の少し西の、津島神社境内にある農村歌舞伎舞台です。1882年(明治15年)に建てられたものが、明治24年の濃尾地震で倒壊しましたが、明治31年に再建された。初期の歌舞伎専用舞台の形式をよく残している。
 美濃地方にはこの皆楽座を初め多くの芝居小屋が残されている。

皆楽座の北面 前の空き地に客席を設ける 皆楽座には、桟敷席や花道などを備えるいわゆる客席に当たる芝居小屋の設備を持たない。しかし、舞台には廻り舞台・囃子座・楽屋、地下には奈落を完備した本格的な歌舞伎舞台になっています。
 扁額 地元代議士武藤嘉門の筆この建物は、津島神社の拝殿も兼ねるもので、この部分を回り舞台、奈落などの芝居小屋の設備を持たせて造られています。建物は神社本殿に対向して建てられていて、正面を南側に向けて、北側を神社の本殿に向けている。
 芝居興行の時に、本殿と拝殿(芝居小屋)の間の空地に筵を敷いて客席を設える。花道も仮設される。これは、この建物を通常は拝殿として使用するために客席を持たない建物になったからです。
 客席を持たない芝居小屋は、香川県の本島に千歳座があります。

 建物の造りは、切妻造り桟瓦葺で正面は入母屋のつくりとなっていて、前後で非対称になっています。正面以外の三方に下屋をつけています。規模は間口8間半、奥行5間半あります。大棟の獅子口瓦、妻飾りの蕪懸魚、前庇、持送りなどの意匠を凝らしてあります。

 事前に申し込めば所定の使用料を払って内部の見学が出来る。今日の訪問では、外観だけの見学に留まったけれども、この近くにある村国座と合わせて、もう一度な内部見学を予定しています。

津島神社本殿 津島神社拝殿正面(皆楽座南面) 皆楽座の北西面
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